2012年05月20日

冷え性を治す薬酒

 初ブログの初投稿です。まずは何か役に立つことをと思い、冷え性で評判の高かった薬酒を紹介します。

 はちわれは医師でも薬剤師でもありませんので、ご心配な方は下記の薬酒を試してみても良いか、お知り合いの薬剤師や医師に相談してみてください。
 私のお勧めする薬酒は建中酒です。まずは以下に薬味と作り方を。

 1リットルあたりで用意する生薬量

 桂皮(ケイヒ)20g
 白芍(ビャクシャク)30g
 生姜(ショウキョウ)10g
 大棗(タイソウ)20g
 炙甘草(シャカンゾウ)15g

 25度ホワイトリカー1リットル

 これを果実酒を作るときに使う、密閉できる保存瓶にいれます。保存瓶は適切な容量のものを用意してください。密閉瓶の中に残る空気の量が意外と薬酒の味に影響しますので。
 密閉して以後一週間くらいは一日に一度瓶を上下返しして攪拌します。後は冷暗所で一月ほど保存。これで飲用できるようになります。茶漉しか笊で越してから別瓶に移して完成。服用は一日一回20ml、就寝前がいいですね。

 できあがった薬酒は甘辛苦い味ですが、薬酒の中ではかなりマシな味です。甘みが欲しい方は生薬を漉した後に加えてください。そのまま飲むにはアルコールが強い、と思う方は砂糖湯で薄めて暖かくして飲むのがおススメです。

 建中酒は私の母や、知人の何人かの女性に紹介してとても好評でした。自分自身での治験ではないですから、「そんなに効くの?」という思いではあります。

 冷え性の対処でこの薬酒にたどり着いた切っ掛けは、母の胆嚢摘出手術でした。手術後に便秘で悩んでいたので、その旨私の師である薬剤師さんに相談しました。「しぶり腹ですね、小建中湯か桂枝加芍薬湯あたりでいいでしょう。」ということで、小建中湯を母に服用してもらいました。処方的中で母の便秘は快方へ。よしよし。

 その後、自分の蔵書の”「簡単にできるほんものの漢方薬酒」黒須廣章 著 健友館 刊”の中にこの建中酒を見つけました。「薬味も方意も同じだから効くかな?」と試してみました。結果は良好、更に頑固な冷え性も治ったとのこと。これは「簡単にできるほんものの漢方薬酒」の中で黒須廣章氏も語っているようにアルコールの効果が薬性に合っていたからと思います。更に更に風邪を引かなくなった、と言うのです。なるほど、確かにこの薬味は桂枝湯類のものです。桂枝湯に麻黄と葛根を加えたのが葛根湯ですし、桂枝湯の白芍を倍量にしたのが桂枝加芍薬湯、桂枝加芍薬湯に膠飴(こうい:麦芽還元糖です)を加えたのが小建中湯ですから、風邪に効くのは当然と言えば当然、結果から教えられました。
 母は体質的に似ているのか、やはり風邪を引きやすい私の兄にも建中酒を飲ませました。同じく風邪を引かなくなったと好評でした。

 現在はこの薬酒を2リットル瓶2本でローテーションしていて、常にきらさぬようにしてます。で、片方の瓶を空けると「風邪薬を持って来い」と催促されるようになりました。また、母は一月ではなく三月以上漬け込んでいます。母曰く「一月では味が荒い」そうです。確かに三月物の方が色濃く味もマイルドになってます。生薬は長くつければいいものばかりではないですが、この薬酒は大丈夫なようです。

 また、薬酒抽出後の生薬は土鍋で30分くらい煮出して服用してます。従兄はこの煮出し後の生薬カスを庭の植木の周りに撒いていました。虫が寄ってこなくなるそうです。利用しつくしてます。

 「簡単にできるほんものの漢方薬酒」の中で黒須廣章氏は”一日20ml三回”と書いてますが、一日一回でも充分結果が出せるようですし、少量とはいえアルコールですから、就寝前に1回服用が現実的で安全と思います。

 この薬味、どれもそれほど価格の高いものではありませんし、生薬を取り扱っているところでは必ず揃っています。さらに調合済みのパッケージにしている薬局もあります。漢方薬酒に初挑戦するには丁度いいと思います。

 こう書いてから、気になってネットで”建中酒 価格”で検索してみたら1リットル分(100gくらい)の生薬で3000円で販売しているところがありましたが、高級品ですね。私は1パック500gの単位で各生薬を購入してますが、建中酒の薬味はどれも3000円前後、桂皮の高いものを選んでも5000円くらいです。私の手持ち生薬の原料価格で1リットル分が650円くらい、薬局での販売価格は1000〜1300円くらいじゃないでしょうか。事実、私が見かけた薬局でも1000円で販売してました。でも、ネットでは薬事法の販売規制が影響しているのか、今は見かけませんね。この際ですから近在の生薬取り扱い薬局に問い合わせて調合してもらうのがいいと思います。
 やたら高いものや客の意向とは違うものを売りつけるような店にはくれぐれも注意してください。

 冷え性の方に勧めてはいますが、感冒性が高く、胃腸を暖める効能で便秘も改善するんですから、試してみる価値はあると思います。
 あ、血圧の高い方は医師、薬剤師の方に相談してくださいね。

posted by はちわれ at 00:11| Comment(0) | 漢方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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